東京都青少年健全育成条例改正案あるは「非実在青少年」

今日は東京都が行おうとしている条例改正、青少年育成条約についての反対集会に行ってきました。パネラーの方達の話の面白こと、場の熱気、凄かった。倒れるかと思ったよ。



この条例、一見なんだかよく分からないのだが、ものすごく簡単に言ってしまうと「18歳以下に見える男女の性行為などを例え二次元でも描いちゃダメですよ」という条例

突っ込みどころが多すぎてネタかと思ってしまう条例なのだが、アグネスチャンが国会でやろうとしていることを東京都の条例でやってしまおうという案なのだ。

首都である東京都でこのような二次元規制の条例を作ってしまうということは、ほぼ全国で禁止されてしまうということと同じである。なぜなら出版社は主に東京都に集中しているし、なによりコミックマーケットは東京ではないか。

国会で通らなそうだからもっとミニマムな都条例でやろうとしていることは策略としては上手い。このような形ならひっそりと通せると思ったのだろう。


だがしかし我々は立ち上がったw

まぁどれだけ抑止力があるか分からないが、とにかくこれは憲法で保障されている表現の自由の侵害である。
東京都、ひいては国はここ何年かであらゆる嗜好品を規制してきた。脱法ドラック、幻覚キノコ、マリファナに似た草なんか出るとすぐ規制だ。その他にも十代の10時以降の外出の禁止、風営法の改正によるクラブの12時以降の営業の禁止。

まぁとにかく自分が十代の頃に比べるとかなりつまらない世の中になってきたと思う。
石原慎太郎や国会議員達はそうした方が票が取れるからなのか、それとも純粋にお馬鹿な正義感でやってるのか知らないけど、どんどん魅力の無い世界にしてどーすんだってんだ。

人間は不健全なものなんだよ。それを規制によって健全化しようなんてそもそも無理な話。アンダーグラウンドに流れるだけなんだから。

可視化という言葉が最近注目されているが、アングラにしたくないなら規制なんてしてはダメだ。人間の欲望は必ず地下に潜る。可視化なんてますます遠のいてしまうではないか。

その結果、ヤクザや危険を冒しても平気な連中を増やすだけだ。


ロリコンを根絶出来るんだから世の中平和になるだろ?」とこの改正条例を聞く普通の人は思うかも知れないが、そんなことは絶対にない。欲望のはけ口を失ったロリコンは現実の児童に向かうかも知れない。その方がよっぽど怖いわ。
まぁ二次元でしか起たない男子は増えるかもしれないけどなw


最後に経済的にもコンテンツ産業自体を骨抜きにされかねないこの条例は国益にも反している。これだけ日本の漫画産業が発達したのも、不健全な漫画を多くの人が描いてるというピラミッドの大きさゆえである。


とにかく、絶対反対だぞこの条例。
この条例に賛成の議員には今後絶対票を入れない。



でもこの「非実在青少年」って面白い言葉だよな。
俺は非実在ニートですみたいに流行りそうだw